日本肺胞蛋白症患者会

GM-CSF吸入療法について

GM-CSF吸入療法を受けるには

GM-CSF吸入療法を受けるにはどうしたらよいですか?

1. 自己免疫性肺胞蛋白症の診断を確定する。

GM-CSF吸入療法は、自己免疫性肺胞蛋白症にのみ、効く治療です。
ですから、まず、診断を確かなものにする必要があります。
詳しくは「医師はどうやって診断しますか?」ページをご覧ください。

(2)管理区分重症度を明らかにする。

GM-CSF吸入療法は、全ての自己免疫性肺胞蛋白症の患者さんに行われるわけではありません。
診断が確定すると担当の医師が患者さんの自己免疫性肺胞蛋白症の管理区分重症度というのを決定します。指定難病医療費助成制度の対象となる管理区分重症度は3・4・5です。
詳しくは、「医療費について:管理区分重症度とは?」ページをご覧ください。

(3)公的医療費助成制度に申請する。

診断が確定して医師が判定する管理区分重症度3・4・5だった場合、必要書類を保健所に提出して、受給者証が発行されるのを待ちます。
詳しくは「医療費について:指定難病医療費助成制度について」ぺージをご覧ください。

(4)病院でGM-CSF吸入の仕方の説明をうける。自分で吸入をやってみる。

病院によって担当の方が違いますが、外来看護師さん、担当ドクター、あるいは薬剤師さんから、GM-CSFの溶かし方、吸入器の組み立て方、吸入器への薬液の入れ方、吸入の仕方、使い終わった後のお手入れの方法を習ってください。

GM-CSF吸入療法を実施した経験がある病院

GM-CSF吸入療法は難しい治療ではなく、どの病院でも実施可能です。しかし、これまでは未承認の医薬品だったので、使用するにあたっては医師の個人輸入や臨床試験で行われていました。
これまで臨床研究・医師主導治験などで、GM-CSF吸入療法を実施したことがある病院は以下の20病院です。

北海道 北海道大学病院、市立函館病院
東北 岩手県立医科大学病院、東北大学病院、福島県立医科大学病院
関東 千葉大学病院、国立国際医療研究センター病院、杏林大学病院、神奈川循環器呼吸器病センター病院、さいたま赤十字病院
甲信越 新潟大学医歯学総合病院
東海 愛知医科大学病院
近畿 京都大学病院、近畿中央呼吸器センター、神戸市立医療センター中央市民病院
中国・四国 倉敷市立児島市民病院、広島大学病院
九州・沖縄 大分大学病院、長崎大学病院、熊本大学病院